歯を大切に

犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

 

皆さんの飼われているワンちゃんには歯はありますか?

高齢になったワンちゃんで歯がないワンちゃんも多いのではないでしょうか。

実は、ワンちゃんは加齢により歯が抜けてしまうことはほとんどないと言われています。

実際、年齢が高くても歯が綺麗に揃っているワンちゃんもいます。

歯が抜けてしまう原因として挙げられるのが歯周病ですが、3歳以上では8割以上のワンちゃんが罹っていると言われています。

ワンちゃんが普段食べているドッグフードは口内に食べかすが残りやすく、また、人間よりも歯垢が歯石に変わりやすいことも歯周病に罹りやすい原因と言われています。

あるペット保険会社のデータによると、ワンちゃんの歯のトラブルの1位は歯周病(53%)でした。

歯周病は歯肉炎と歯周炎を合わせたもののことです。

トラブル第2位の歯肉炎(18%)は、歯周病の初期段階で歯茎が腫れて出血するなどのごく軽度の炎症のことです。

この歯肉炎が進行すると、歯を支える骨に炎症が広がり、歯周炎となります。

歯周病がさらに進行すると、歯槽膿漏となり、歯を支える骨が溶けて歯が抜け落ちてしまいます。

また、歯の根元にあたる歯根・根尖に炎症が起こると膿瘍ができ、膿がたまるようになります。

溜まった膿はほっぺたや鼻に穴をあけ排出されることがあります。

また、下顎の骨を溶かし、最悪の場合、骨折に至ります。

ワンちゃんにとって歯周病は口内の痛みを伴いますので、食事をとりにくくなります。

食事をとれないと痩せますし、体力も下がっていきます。

免疫力も低下しますので病気にかかりやすくなると考えられます。

歯周病の細菌が口内から血管内に入ると、体中をめぐります。

心臓、すい臓、肝臓、肺などで炎症を起こすと様々な疾患を引き起こすことが近年の研究で明らかになっています。

内臓疾患は馬鹿にできず、命を奪う可能性もあります。

歯肉炎の原因となる歯石が付くと更に歯石の元となる歯垢がたまりやすくなったり悪循環となります。

先ずは歯石がたまらないように、日ごろのブラッシングや歯磨きガムの活用が大切です。

歯石が既にたまっている場合には麻酔下での歯石除去が必要となってきます。

時間が経てば経つほど、歯周病は進行しますので早めに獣医さんに相談されるのをお勧めします。