マダニにご用心

犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

気温が上がってきて、お散歩に良い季節になりましたね。

道端ではれんげが咲いたり新芽が出たり、フレッシュな草むらにワンちゃんが突入していく姿もよく見ます。

それにともなって、ノミやダニがついてしまうことも。。。

今日はその中でもマダニの感染についてお話ししましょう。

マダニはとても大きなダニです。

成虫のダニが吸血して大きくなると1㎝を超える程になります。

このマダニ、主に森や林にいるのですが、人間の生活圏である市街地の植込みや公園の茂みにも生息しています。

マダニは幼虫から成虫になるまで動物の血液を吸って成長します。

忍者のように草むらで待ち伏せし、動物に飛び移ります。

オスのマダニは少しだけ血液を吸ったら次から次へと寄生する動物を代えていきます。

メスのマダニは長いときは2週間ほど血液を吸い続け、その後地面に落ちて卵を産みます。

マダニに寄生されると様々な感染症を引き起こすことが知られています。

①貧血を引き起こすことがあります。

ダニは1匹あたり1mlの血液を吸血すると言われています。

長期間たくさんのマダニに吸血されると、貧血を引き起こしてしまうことがあります。

貧血になると、元気や食欲がなくなります。

②アレルギー性皮膚炎をになることがあります。

マダニが血を吸う時には動物の体に大量の水分を唾液として吐き戻します。

この唾液に反応してかゆみを引き起こすこともあります。

③犬バベシア症を引き起こすことがあります。

バベシアとは、とても小さな原虫で、犬の赤血球の中に感染します。

バベシアに感染された犬は赤血球が破壊されるため、貧血を起こし、無治療では死にいたります。

最近は、人間がマダニにかまれて重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を引き起こすことが大きなニュースになっています。

この他にも脳神経に影響が出ることもあるライム病や、筋力の低下などが見られるダニ麻痺症、発熱や全身の倦怠感などが見られるQ熱を発症する可能性もあります。

犬をマダニから守るためには日ごろから小まめにお手入れしてあげることが大切です。

お散歩で付着した汚れや害虫を落とすためにもブラッシングやシャンプーは効果的です。

また、犬の服(ドッグウェア)を着せることで、物理的にマダニとの接触を防ぐ方法もあります。

マダニの予防薬や駆除薬も効果的に使いましょう。

動物病院で処方してもらう他、市販薬もあります。

早め早めにワンちゃんを守ってあげてくださいね。