犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

今日は犬服の布についてお話してみます。
布には大きく分けて「ニット」と「布帛(ふはく)」の2つの種類があります。
「ニット」という言葉は聞いたことがあっても、「布帛」を聞いたことがある人はあまり多くないかもしれませんね。
セーターのことをニットと言ったりもしますが、 「ニット」は編み物の総称で、基本的に1本の糸を編み込んで作られた生地を指します。
糸で輪っかをつくり、そこにさらに糸の輪っかをくぐらせ、これを繰り返していくことで一枚の布にします。
意外かもしれませんが、Tシャツやインナーなども同じ作り方なのでニットに分類されます。
ニットの特徴は、縦横によく伸び、伸縮性があるため体にフィットすることです。
反面、伸縮性があるため着用を繰り返すと伸びて型崩れしやすくなります。
セーターや、Tシャツの首元がヨレヨレに伸びてしまうのもこのためです。
一方、布帛の特徴はタテ糸とヨコ糸を交差させて織っていく『織り物の総称』のことです。
糸1本で編み上げるニット生地とは異なり、必ず2本以上の糸で構成されています。
Yシャツやデニム等が布帛の代表的な生地です。
特徴としてはニットに比べ伸縮性があまりありません。
着用を繰り返しても型崩れしにくくかっちりとした印象です。
最近ではニットほどの伸縮性はありませんが、ウレタンやライクラ繊維を織り込んで伸縮性を持たせたストレッチ素材の布帛もあります。
一般的に販売されている犬服には「ニット」が多く使われている印象があります。
伸び縮みすることでワンちゃんが動きやすいのはもちろん、サイズのカバー範囲が広く設定できるのもその理由の一つでしょう。
私ども、わんわんテーラーで取り扱っている生地は基本的に布帛です。
人間のスーツやシャツに使用されているブランド生地で品質に妥協はありません。
ニットと比べ伸縮性はあまりありませんが、着脱しやすいように工夫を凝らしたり、着ていてワンちゃんの負担にならないような型紙設計をしております。
布帛にしか出せない美しさやデザインでワンちゃんをおしゃれに彩ります。