犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

昨今よく見るワンちゃん用紙おむつについてお話ししましょう。
病気やケガ、あるいは高齢など介護用に使用されている方や、粗相やマーキング、生理対策としてマナー用に使用されている方がいらっしゃると思います。
ワンちゃん用紙おむつといっても、基本的な構造は人間の赤ちゃん用紙おむつや介護用紙おむつと一緒です。
大きな違いといえば履くタイプのおむつにしっぽを通す穴が開いている事でしょうか。
紙おむつは大まかに言って防水シートと、ティッシュ、パルプ、高分子吸収材、肌に当たる不織布、立体ギャザー、糸ゴムからなっています。
それぞれを大きなマシンで切ったり貼ったりしながらおむつの形を作っています。
防水シートは水分を外側に漏らさない役目があります。
防水シート表面に不織布を貼り付けることで布のような質感を出したクロスライクシートを使用していたり、防水シートに柄を印刷してあったりファッション性の高いものがありますね。
紙おむつを選ぶときの大切なポイントは防水シートが通気性のものを選ぶことです。
うんちやおしっこをした紙おむつの中の湿度は80%近くになります。
通気性のシートは水分子は通しませんが水蒸気は通すため、湿度を下げる働きがあります。
水蒸気を通さないものは、おむつの中が蒸れて肌が荒れやすくなります。
肌に当たる不織布と、その下のティッシュ、パルプは素早く水分を分散させながら吸水します。
立体ギャザー用の不織布は肌に当たる不織布と違い、水を弾きます。
排出された水分がおむつの中からあふれ出すのをガードする働きがあります。
高分子吸収材は吸いこんだ水分を保持し、肌側に後戻りしないようにします。
この高分子吸収材の量で、吸収量や使用時間の長短などを調整しています。
では、ワンちゃんが肌荒れする原因はどこにあるのでしょう。
いくら通気性が良く肌に優しい不織布を使った紙おむつでも長時間濡れたままだと肌は荒れやすくなります。
うんちや血液が残っていることで雑菌が繁殖することも原因の一つです。
おむつ交換時、お尻ふきやウェットティッシュで強くこすることも肌にとっては負担になります。
サイズがあっていないことで肌に当たる面が擦れたり圧迫されてかぶれの原因になることもあります。
紙おむつは便利な反面、着用することで起こる肌荒れはワンちゃんにとって不快で辛いものです。
サイズのあったオムツをこまめに交換してあげることで双方が快適に過ごせますので有効的に活用されてください。