基本の「き」おすわり

犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

皆さんはワンちゃんに「お座り」を教えていますか?

「お座り」はワンちゃんに教えるしつけの中でも大切なものです。

他の犬や小さい子供を見て飛びかかろうしても「お座り」で統制が取れると、トラブルを未然に防ぐことができます。

また、ワンちゃんが興奮して走り回ったりしていても「お座り」ができると落ち着かせることができます。

そもそも、教えなくても本能的な理由があってワンちゃんはお座りをするのをご存じですか?

これはカーミングシグナルとよばれる行動で、カーミング(calming)は「静める、落ち着かせる」、シグナル(signal)は「信号やサイン」という意味です。

ワンちゃんは、自分をリラックスさせたり、相手を落ち着かせたい時に自ら座ることがわかっています。

この自然に行われる動きとしつけを結び付けたのが「お座り」です。

教えるタイミングとしては生後3か月くらいから取り組むとよいと言われていますが、成犬になっていても教えることはできます。

お座りを教えるには、ワンちゃんの気が散らない静かな環境で、ワンちゃんが落ち着いた状態の時に行うことが大切です。

①お座りの姿勢を教えます。

わんちゃんが自らお座りの姿勢をとるように誘導します。

鼻先におやつ(フード)を握った手を持っていき、匂いをかがせます。

その後、ワンちゃんの頭の方まで手をゆっくりとスライドさせます。

ワンちゃんが頭を上げて手を追いかけることで自然とワンちゃんのお尻が落ち、座った格好となります。

わんちゃんが座ったら、すかさず持っているおやつ(フード)を上げて褒めます。

これを繰り返すと、ワンちゃんは座るといいことがあると学習します。

もしも手を動かしたときに後ずさりしてしまう場合は、後ろに下がれないように壁際で行うのも一案です。

②座る動作が「お座り」だということを教えます。

ワンちゃんが誘導で座れるようになってきたら加えて言葉を教えます。

ワンちゃんがお尻を地面につけるタイミングで「お座り」と言葉をかけます。

ワンちゃんが座ったら、すかさず持っているおやつ(フード)を上げて褒めます。

これを繰り返すと、ワンちゃんは「お座り」が座る動作のことであると学習します。

③言葉のみできるように教えます。

おやつ(フード)を持った手を隠し、言葉のみでワンちゃんがお座りできるように教えます。

「お座り」といってワンちゃんが座ったら、すかさずおやつ(フード)を上げて褒めます。

これを繰り返すことで、言葉のみで「お座り」ができるようになります。

言葉のみで「お座り」ができるようになったら、環境を変えたり、違う人が指示を出すなど、状況を変えながら練習をします。

「お座り」を教えられれば、それ以降に「伏せ」「お手」等複数の指示を教えられるようになり、ワンちゃんと飼い主さんとで意思疎通を図れるようになります。

ワンちゃんと意思疎通が取れるとやはり嬉しいものですよね。

ワンちゃんにも個体差がありますので、なかなか上手くいかないこともあるかもしれませんが、根気よく、繰り返しながら教えていくと次第にできるようになります。

焦らず、叱らず、ゆったりとした気持ちでコミュニケーションをとられてください。