個人的フィラリア予防月間

犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

昨夜、寝ていたら蚊がぷ~んと飛んできて目が覚めました。

慌てて電子蚊取り器を付けたのですが、時すでに遅し。何か所か刺されていました。

今日はワンちゃんにとってとても大切なお話。

フィラリアについてです。

皆さんのワンちゃんはきちんとフィラリア症の予防をされていますか?

フィラリア症とはフィラリア(犬糸状虫)という寄生虫が、ワンちゃんの体内(肺動脈や心臓)に寄生することで様々な症状を引き起こし、最悪死に至る恐ろしい病気です。

フィラリアを持っているワンちゃんの血を吸った蚊が健康なワンちゃんを刺すことによって伝染されます。

室内でワンちゃんを飼われている方も、屋外で飼われている方も、日本で蚊に刺されないというのはほぼ不可能だとおもいます。

何も予防をせずに夏を越していくワンちゃんが、どれくらいフィラリア症に感染するかは、1年目 38%、2年目 89%、3年目 92%というデータがあります。

フィラリアに罹ったワンちゃんには、食欲がない、お腹が膨らむ(腹水がたまる)、息切れをする、乾いた咳をする、血尿が出るなどの症状が見られます。

感染した場合の治療法としては、心臓からフィラリアを取り出す外科治療や、内服薬で寄生虫を殺す投薬治療があります。

ワンちゃんの体力によって対処は様々ですが、いずれもワンちゃんの体には大きな負荷がかかります。

また、フィラリアを完全に駆逐することができたとしても、寄生していた内臓へのダメージは大きく、元の状態に戻るのはなかなか難しいようです。

このことから、そもそもフィラリアを寄生させないということが何より大切です。

対策として効果的なのは予防薬を用いることです。

フィラリア症は予防薬を正しく使えば感染率はほぼ0%となる感染症です。

フィラリアの生態研究を基に、蚊が飛び始めて1か月後~蚊が飛ばなくなって1か月後までの期間、忘れないように投薬を行うよう獣医さんで処方されます。

(一般的なフィラリア症の予防薬は1ヶ月ごとに飲ませるようになっています。)

かかりつけの獣医さんから案内状が届く場合も多いと思います。

毎年忘れないように予防薬を投与してあげましょう。

ただ、お薬を投与していても蚊に刺されるのはとても不愉快なものです。

かゆがってかきむしるのも可哀想ですよね。

田舎だと田んぼや川など発生する箇所はたくさんあって対策はとても難しいのですが、市街地にお住いの場合であればいくつか発生の予防ができます。

プランターの受け皿や空き缶、ペットボトル、側溝や水たまり。

少しの水があればそこで蚊の幼虫のボウフラは孵化し、10日も経てば蚊になってしまいます。

家の周りのボウフラのすみかを無くすことで蚊の発生はぐんと減りますので周囲の環境に気を付けることも大切です。