犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

皆さんのワンちゃんは良い子にお留守番できますか?
また一緒に過ごしている時にも、飼い主さんにべったりでなく自立して過ごすことはできていますか?
今日は、ワンちゃんの分離不安症についてお話ししてみます。
分離不安症とは、飼い主さんが近くにいなくなると、極度に不安(ストレス)を感じることで起こる精神的不調(不安障害)のひとつです。
ワンちゃんは野生下では群になって行動をする社会的な生き物です。
ひとりぼっちで過ごすことは本能的に苦手としています。
分離不安症を引き起こす原因としては以下が考えられています。
例)
・引っ越しをして環境が変わった。
・家族構成が変わった。(死別、家族が増えた)
・留守番中に恐怖体験をした。(雷、大きな物音など)
・留守番時間が長い。
・散歩時間が不足している。
・飼い主さんとのコミュニケーションが不足している。
・母犬と過ごす時間が不十分だった。
・認知症がある。
・虐待や放棄された過去がある(保護犬など)
主な症状としては以下の様な行動が見られます。
『鳴き続ける』
飼い主さんに側に戻ってきてほしいと訴える行動で、遠吠えをあげることもあります。
声が枯れるまで鳴き続けることもあります。
『粗相をする』
普段はきちんとトイレやペットシーツにおしっこやうんちをできているのに失敗をします。
不安を落ち着かせるために自分の匂いをつける行動と考えられています。
『周りのものを破壊する』
ドアや壁を引っ掻いたり、家具を壊したりします。
ドアや壁を引っ掻く心理としては出ていった飼い主さんとの障害を取り払おうとしていると考えられています。
家具を壊すのは転位行動と呼ばれ、不安や葛藤、欲求不満を別の行動で発散しようとして行っている行動です。
簡単に言うと八つ当たりですね。
『自分の手足、しっぽをひどく舐めたりかじったりする(自傷行為)』
こちらも上述した転位行動のひとつで、対象が自身に向いたものです。
ひとりぼっちになることで感じる不安や緊張を紛らすために行っています。
ひとりぼっちになるたびに不安にさいなまれるワンちゃんの心情を理解しましょう。
もし、該当することがあるようでしたら早急に改善していきたいものですね。
普段から適度な距離でワンちゃんに接することが大切です。
あまりに構いすぎると飼い主さんが離れた時に不安を引き起こします。
また、飼い主さんが仕事などで外出する際にさりげなく出掛けましょう。
さらっと出掛けることでワンちゃんが変に身構えることを防げます。
『待て』の訓練をしましょう。
ひとり遊びできるオモチャやガムを併用しながら、少しずつ『待て』の時間を延ばしていきましょう。
静かに待てた場合はしっかりと誉めてあげてワンちゃんの自立心を育てましょう。
上述のような方法で対処しても分離不安症を改善するのは簡単なことではありません。
お薬を服用することで改善する例もあるように聞いております。
獣医師さんにも相談することも解決の一方法と思います。