犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

今日は換毛期についてお話したいと思います。
以前にもお話しましたが、ワンちゃんの被毛には2つの種類があります。
〈ダブルコート〉
アンダーコート(下毛)とオーバーコート(上毛)とで2層になっている被毛を、ダブルコートと言います。
主な犬種として、柴犬、ウェルシュコーギー、シベリアンハスキー、ポメラニアン、ラブラドールレトリーバー、フレンチブルドッグ、パグなどの短毛種の他に、ロングコートのチワワ、ゴールデンレトリーバー、ダックスフントなどが挙げられます。
〈シングルコート〉
オーバーコートのみか、もしくはアンダーコートがわずかしかない被毛を、シングルコートと言います。
主な犬種として、ミニチュアピンシャー、グレート・デーンなどの短毛種の他に、プードル、マルチーズ、ヨークシャーテリア、パピヨンなどの長毛種が挙げられます。
換毛期とは、一般的にダブルコートのワンちゃんに見られ、年二回起こります。
3月頃から冬毛が抜け始め、春から夏にかけて、毛の密度が少ない夏毛になります。
また9月頃から夏毛が抜け始め、その下からフワフワしたアンダーコートが増えてきて冬毛となります。
あれ?うちのワンちゃんは冬毛と夏毛に変わるタイミングが違うな。と思われた方も多いかもしれません。
そうなんです。
最近では、上述の時期とは違う時期に換毛期を迎えるワンちゃんがたくさんいます。
ワンちゃんは日照時間や気温で季節の変化を感じていますが、室内飼いのワンちゃんは、照明や冷暖房器具などの影響で季節を感じにくくなっています。
そのため、季節に沿った換毛が行われず、夏に冬毛だったり、はたまたその逆だったりすることもあるのです。
もちろん体温調整が適切に行えないなどの弊害が出ます。
季節を感じられるように外に散歩に連れて行って暑さ寒さを感じさせることでこの逆行はある程度防ぐことができるでしょう。
換毛期にはごっそりと毛が抜けて、家中あちこちで毛玉が舞うことになりますが、未然に防ぐ意味でも先行して適切なブラッシングを行いましょう。
ピン(針金)の部分がくの字に曲がっているスリッカーブラシと、毛並みをそろえるためのコームブラシを活用し、地肌から毛先まで優しく梳かしてあげて換毛をスムーズに進めてあげましょう。
短毛種のワンちゃんにはゴム製のラバーラシも効果的です。