犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

ワンちゃんやねこちゃんの水の飲み方を、近くでじ~っと見たことはありますか?
ワンちゃんやねこちゃんはお水の入ったボールに口を直接つけるわけでもなく、舌を上手に使って飲みますよね。
我々人間にはほっぺたがあり、口の中を真空にすることができます。
水にマイナスの圧力をかけ吸い上げることができるため、コップやストローから飲み物を飲むことができます。
わんちゃんやねこちゃんにはほっぺたがないために、舌を使ったこのような飲み方をしていると考えられています。
実はワンちゃんとねこちゃんで水の飲み方に違いがあることはご存じですか?
先ず、ワンちゃんとねこちゃんに共通することですが、水を飲むときの舌は前側に巻かれておらず、裏側に巻かれています。
ねこちゃんは舌を「し」の字に曲げ、水の表面を舐めます。

この時、表面張力で水と舌との間に水柱が立ちます。
この水柱の先端を口の中に入れて喉の奥に舌で運び、水を飲みます。
一方でワンちゃんは巻いた舌をお玉のように使って水をすくい上げます。

猫が水の表面を舐めるのに対し、犬は水の中にざぶりと舌を入れます。
そのスピードは1秒間に約3回と高速です。ところがこのすくい上げた水は、ほとんどが口に入る前に落ちてしまっているそうです。
実際には表面張力で舌と水面の間にできる「水柱状の水」を瞬間的に口の中に運び、舌をゆっくりと下げることで水を口の中に収めます。
その後、口を閉め、飲み込むことを繰り返していることが最近の研究で明らかになりました。
ねこちゃんと原理は一緒なのですが、ワンちゃんの方がワイルドな感じですね。
一日に取るべき水の量はワンちゃんは体重1㎏当たり50~60ml程度で、ねこちゃんは1㎏あたり40ml程度と言われています。
いつでも新鮮な水を好きだけ飲めるようにしておいてあげてください。
塩分量の多い食事をとったり、普段と異なる食事(ウェットからドライフードへの変更)をした、部屋の温度が高い場合にはたくさんの水を飲む可能性があります。
それ以外で飲水量が極端に減っていたり、大幅(倍以上)に増えていると感じたときは病気のサインの可能性があります。
少しでもおかしいなと思ったら病院に連れて行ってあげてください。
一度、ワンちゃんやねこちゃんが「見られていたら飲みにくいョ」というくらい近くでじ~っと見てみると面白いですよ。