犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

コロナウイルスのワクチン接種で熱が出た筆者です。
学生の頃に微生物学を習ったのですが、目に見えないもの(ウイルスや細菌など)はとても怖いなと思っています。
今日はワンちゃんの健康を守るワクチンのお話です。
日本には接種が法律で義務化されたワクチンがあります。
「狂犬病ワクチン」です。
生後91日以降から毎年1回接種の義務があります。
狂犬病とは、狂犬病ウイルスに感染された動物に咬まれたり、傷口に感染された動物の唾液が付着することにより感染する病気です。
アジアやアフリカなどの発展途上国で多い病気ですが、その狂犬病のほとんどは、犬に咬まれることによって起こる感染です。
南米ではコウモリが原因となることが多く、北米やヨーロッパではキツネ・アライグマなどの狂犬病が問題になっています。
日本では1950年に狂犬病予防法という法律が制定され、犬へのワクチン接種・検疫制度が整えられたことで1956年を最後に国内発生はありません。
しかし最近でも上述の国で咬まれるなどして日本に戻り、国内で亡くなる例が報告されています。
狂犬病が発症するとワンちゃんも人間もほぼ100%死亡すると言われている恐ろしい病気です。
一方で、法律で義務化はされていませんがコアワクチンとノンコアワクチンという混合ワクチンも存在します。
コアワクチンは全てのワンちゃんが接種しておいた方が良いと言われているワクチンで、ジステンパー、犬伝染性肝炎、犬アデノウイルス(2型)、犬パルボウイルス を対象としています。
感染すると致死率の高い伝染病であったり、人獣共通感染症で人の健康に甚大な被害を及ぼす可能性がある伝染病、流行しやすく多くの動物に被害を与える伝染病など、これらを予防するためのワクチンです。
また、ワンちゃんの暮らすライフスタイルによって接種した方が良いか否かを決めるノンコアワクチンがあります。
レプトスピラ感染地域やネズミが生息していそうな自然の多いところに居住している(出かける)場合にはレプトスピラワクチンの接種が推奨されます。
ワンちゃん同士で集まる場所(ドッグランやトリミング)に出かける場合にはパラインフルエンザ(ケンネルコフ)ワクチンの接種が推奨されます。
ドッグランやペットホテルを利用する際には接種証明書の提示をお願いされる場合もあります。
ただ、どんなワクチンにも副反応のリスクがあります。
一般的には多種類のワクチンほど副反応やアレルギー反応が出やすい傾向にあるため、ライフスタイルを踏まえて獣医師さんと相談し、最良のワクチンの種類や接種頻度を選んであげてください。