犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

先日、うちの子が吐いていたのに気付かず、そのゲ〇を裸足で踏んでしまいました。涙
皆さんのおうちのワンちゃんは吐くことはありませんか?
意外に多い吐くという症状。
吐いてもケロリと元気にしていることも多いですが、時には危険な状態の時もあります。
今日はそんな「吐く」についてお話してみたいと思います。
わんちゃんの「吐く」には「吐出」と「嘔吐」の2種類があります。
①まだ胃にとどいていない未消化のものを吐き出すことは「吐出」といいます。
勢いよく吐き出されることも多く、吐いたものは消化されていません。
ワンちゃんは一般的に吐きやすいと言われています。
その理由として以下の理由が考えられます。
*臓器のつくり
ワンちゃんは4足歩行のため、胃が横向きになっているため容易に吐くことができます。
消化(胃の中から食べ物がなくなる)には6~8時間ほどかかり、人の2~3時間と比べ滞留時間が長く、胃の内容物が逆流しやすい状態が長いということもあります。
また、ワンちゃんは食道の筋肉を自在に動かすことができるので自分の意志で食べ物を「吐出」することができます。
*食べ方の違い
ワンちゃんの歯は口角側に裂肉歯という肉を引き裂くための鋭い歯が発達しています。
その歯で口に入る大きさまで肉を引きちぎり、そのまま丸のみします。
この一口が大きすぎたりすると「吐出」することがあります。
*野生の名残
食べたものを「吐出」して、もう一度食べるわんちゃんがいます。
昔ワンちゃんは群れを成して狩りをしていました。
獲物はみんなで奪い合って食べていたためスピードを持って食べることが要求されていました。
まずは飲み込むことを再優先にして、あとで「吐出」してゆっくりと食べる習性は昔の名残です。
「吐出」は食べ物を勢いよく食べたとき起こりやすいですが、病気が原因(食道炎など)の場合もあります。
「吐出」が続く場合には、病気が原因の可能性が高いため、吐出する様子を動画に取り、獣医師さんに相談されるのが良いと思います。
食べ方に問題がある場合には、食器を変える(お皿の中に凸凹がある早食い防止用の食器を使う)、少量ずつ与える、お湯でふやかして与えることで改善されることがあります。
昨今では、食道や胃の中で粒が崩れやすいドッグフードや消化されやすいものも販売されていますのでそちらを与えるのもいいかもしれません。
②「嘔吐」は胃の中にある食べものや液体を吐き出すことです。
ある程度、吐かれた物は消化されているか、透明~黄色~緑っぽい液体を吐くこともあります。
吐く前にはそわそわ歩き回ったり、よだれが多くなったり、お口をぺちゃぺちゃさせる、オエっとなって背中が波打つ(えずく)といった動作がみられたりします。
胃の内容物(一部が消化されているものや消化液)を吐く「嘔吐」が、短時間に繰り返し続く場合には全身のさまざまな病気が疑われます。
場合によっては命を落とす危険性もあります。
すぐに動物病院へ連れて行ってあげてください。
吐いたものを持参すると獣医さんに説明しやすいでしょう。
結構日常的に起こる「吐く」。
自然と治まることも多いのですが、過信せず、不調のサインを見逃さないようにしてあげてください。