犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

皆さんはバイタルサインってご存じですか?
バイタルサインとは体温、心拍数、呼吸数のことで患者さんの状態を把握するための基本的な数値です。
もちろん、バイタルサインは人間だけではなくワンちゃんにもあります。
病院に行った時には測定してもらえますが、基本を理解しておくと良いのではないでしょうか。
体温:
小型犬:約38.5℃~39.0℃
大型犬:約37.5℃~38.5℃
肛門から3~5㎝程度体温計をさし、測定時間が終わるまでそのまま測ります。
(ラップで体温計の先をくるんでおくと衛生的です。)
体温が高い時には感染症や炎症、腫瘍などが原因となっていることがあります。
今の時期ですと熱中症によって体温が上がってしまっている場合もあります。
反対に体温が低い場合は、血流が悪いことを意味します。寒い場所で体温が奪われてしまったり、ケガや甲状腺機能低下症や尿毒症で低体温になっていることもあります。
心拍数(脈拍数):
大型犬:約40~50回/1分間
小型犬:約60~80回/1分間
心拍数は心臓が1分間に何回拍動(ドキドキ)したかの回数のことです。
心拍数は脈拍数を測ることでわかります。
太ももの内側の大きな血管を押さえて測ります。
人間でも運動直後や興奮したときには心臓がドキドキしますが、ワンちゃんでも同じです。
他には、痛みがある時や心疾患、貧血や血圧が下がっている時にも脈拍数(心拍数)は増える傾向にあります。
呼吸数:
小型犬:約20~30回/1分間
大型犬:約15回/1分間
運動直後や興奮している時は避け、ワンちゃんが落ち着いた状態で測ります。
胸の上下や鼻の穴のふくらみを見るのですが、10秒間数えて×6をすると、1分間あたりの呼吸数がでます。
呼吸数が通常よりも多くなる理由としては、痛みがある時や、体温が高い時、酸素が上手に取り込めないときがあげられます。
体重:
ワンちゃんの適正体重は犬種や個体差により様々です。
日頃から体重を測定していると、その子の体重がわかります。
ワンちゃん専用の体重計がなくても測るのは簡単です。
抱っこして体重計に乗った重さと、ワンちゃんを離して乗った時の重さの差がワンちゃんの体重になります。
日頃からワンちゃんの状態を把握しておくことで、体調の変化にも早く気付いてあげられると思います。
病院でどうしましたか?と聞かれて「なんとなく調子が悪そう」って言うよりその時の状態を獣医さんに具体的に伝えられます。
獣医さんも判断材料が多い方が助かると思います。
※上述した数値はあくまで目安の数値です。
人間でも個体差があるようにワンちゃんでも個体差があります。