犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

夕方涼しくなってお散歩しているワンちゃん(特に男の子)の犬らしい仕草と言えばマーキングだなぁ。と思う筆者です。
まだ小さい子犬がおぼつかない脚を一丁前にあげているのを見たり、歳を取ってヨタヨタしながらもマーキングしてる姿を見ると感心してしまいます。
このマーキングは何のためにしているのかについて今日は書いてみましょう。
①テリトリー(なわばり)主張のため
ワンちゃんはテリトリーを持つ動物です。
昔、群れで暮らしていた時に、自分たちの群れ以外の犬や動物がテリトリー内に侵入してくることはメスや獲物を奪われかねない脅威でした。
そこで、自分自身や群れの存在を他者にアピールするために自分たちの生活をする場や狩りをする場をおしっこをひっかけるマーキングによってアピールしていました。
現在のワンちゃんにもその名残が残っているのです。
他の動物でもテリトリーを主張する行動がとられることが知られていますね。
猫は盛大にテリトリー内で爪を研ぎますし、強烈な匂いのするスプレーを吹き掛けます。また、ほっぺたやアゴから分泌物を出し、スリスリしながら自身の匂いをなすりつけてテリトリーを主張しています。
人でも自分を取り巻く環境によくわからない人が入ってくることに過敏な人もいますね。
さりげなくテリトリーを主張する行動をとっている場面も見かけます。
動物にとってテリトリーを守るのは自己防衛本能の一つですね。
②自分にかからないようにするため
ワンちゃん(男の子)はそのまま座っておしっこをするとお腹より前方、胸の方まで汚してしまいます。
片足を上げておしっこをすると、横方向にキレイな放物線を描くため自分自身は汚れません。
時々女の子でも片足を上げる子がいますが、親兄弟や周囲のワンちゃんが片足を上げておしっこする姿を見て真似をしている可能性があります。
③情報交換
ワンちゃんはマーキングをする前にその場所の匂いを嗅ぎます。
ワンちゃんの鼻はとても良いので、我々人間には「おしっこくさっ!」としかわからないような匂いでも、オスメスどちらのものなのか、発情しているのか、大体の年齢などを判断しています。
それに返すような形でマーキングの上にマーキングを重ね自分の存在を残しているのです。
言わば伝言板ですね。
マーキングは本能ですのでやめろと言うのは可哀想かもしれません。
筆者のように自然豊かな田舎に暮らしていると畦道や草むら、木なんていくらでもあるのでマーキングはし放題でも問題ありません。
ところが、都会などの住宅密集地やお出掛け先ではし放題という訳にはいきませんよね。
トラブルになることも多いようです。
ワンちゃんを連れて行ける施設内にはマーキング専用の水洗ポールができたところもあるとか。
マナーベルトを装着させるのも一つの方法です。
飼い主さんが工夫して、わんちゃんのマーキング欲も上手に満たしてあげてくださいね。