あっちの方が美味しいかも。

犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

今日はワンちゃんとネコちゃんのごはんの違いについてお話ししましょう。

昔のことですが「キャットフードを食べるワンちゃんはいても、ドッグフードを好んで食べるネコちゃんはあまりいない。」という話を聞いたことがあります。

ネコちゃんは、嗜好にこだわりがある子が多いためか、一般的なキャットフードの表面にはうまみ成分がコーティングされています。

タンパク質が多いため、含まれるアミノ酸の甘みを感じやすく、また塩分が多く含まれています。

一方で、ワンちゃんは以前にもお話しした通り、うまみに対しての味覚があまり発達していないため、ドッグフードは淡白で薄味となっています。

このため、ワンちゃんは普段より味のするキャットフードを食べることがあり、一方で普段から味の濃いものを食べているネコちゃんはあまりドッグフードに興味を示さないことがあるのでしょう。

キャットフードとドッグフードは見た目はとても似ていますが、どちらをあげてもいいわけではありません。

キャットフードは塩分が高く、高たんぱく、高脂肪のため高カロリーです。

またタウリンやビタミンAが添加されています。

これは肉食のネコちゃんにあわされた栄養バランスです。

ワンちゃんが、キャットフードを毎日食べ続けると、塩分過多により心臓病や腎臓病を引き起こすことがあります。

高カロリーの為、肥満の原因となり椎間板ヘルニアや糖尿病にも罹りやすくなります。

また、タウリンの過剰摂取により弊害が出る場合があります。

ビタミンAを取りすぎてしまうと、肝臓の機能が悪くなったり、吐いたりする場合があります。

一方でドッグフードはキャットフードに対してたんぱくの量が少なめです。

また、ネコちゃんにとって必須の栄養素であるタウリンやビタミンA、アラキドン酸が含まれていません。

またミネラル類の含有量も少なめです。

ネコちゃんがドックフードを毎日食べているとタンパク質が不足します。

タウリンの不足により目や心臓、繁殖能力に影響が出ることがあります。

ビタミンが不足すると皮膚炎を引き起こしたり、夜目が見えにくくなったりします。

アラキドン酸が不足すると皮膚や被毛、脳機能などに不調をきたす可能性があります。

ミネラルが不足すると骨粗鬆症や貧血の原因となります。

ドッグフードとキャットフードはワンちゃんネコちゃんそれぞれの食性に合った栄養バランスを考慮して作られているので、適切に与えることが必要です。

ワンちゃんとネコちゃんを両方飼っているおうちでは、気付いたらお互いのフードを食べあいこしていたなんてことも多いのではないでしょうか。

少しくらいなら大きな問題にはなりませんが、普段食べている自分用のご飯を食べなくなることは問題です。

ご飯を与える時に部屋を分ける、ごはんの時間を分ける等の工夫をしてみるのも一案かもしれません。