犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

筆者はしっぽを触るのが大好きです。
人間にもしっぽがあったころの名残で尾てい骨がありますが、ワンちゃんネコちゃんには立派なしっぽがありますね。(一部を除く)
なぜ動物にはしっぽがあるかご存じですか?
私たちの周りにいる様々な種は同一の祖先から分かれて進化していったと言われています。
それはずっと昔、今から5億年程前にさかのぼりますが、私たち人間やワンちゃん、ネコちゃんなどの哺乳類の祖先は魚でした。
魚はご存じの通り、ヒレを持っていますね。
捕食者から逃れるため、又はエサを捕獲するために素早く動けるように発達したものです。
昔、海の中にいた魚の一部が両性類に進化し、さらに両生類の一部が爬虫類に進化しました。
そして、爬虫類の一部から、鳥類と哺乳類が進化しました。
魚が陸上に上がる際に進化の過程で胸ビレが手に、腹ビレが足になり、尾ビレがしっぽになったのです。
動物の中でも陸上を疾走する動物(チーターなど)のしっぽはバランスを取ったり方向の舵を取ったりする役割があります。
サバンナで狩りをする映像で、しっぽがピーンと伸びているのを見たことがあるのではないでしょうか。
樹上で暮らす動物(リスザルなど)のしっぽは木の枝をつかむ手のような働きをしています。
木から木へ効率よく移動したり体を支えるために進化しているのですね。
ワンちゃんは走るときや泳ぐときに方向の舵を取るためにしっぽを使います。
その他に、寒い時には丸まってしっぽに鼻先を隠しますね。これはしっぽで寒さを防いでいます。
気持ちを伝えるコミュニケーション手段としてしっぽを使うこともあります。
*しっぽを高く上げて大きく振る
興奮している時です。
遊んでいる時によく見られます。
*座って小刻みに振っている
飼い主さんが帰ってきたときなど、千切れるくらい振っていることも。
嬉しくて仕方ない時でしょう。
*しっぽを足の間にはさむ
降参と服従を示します。恐怖を感じている場合もあります。
*低い位置でしっぽをゆっくり振る
警戒して困惑している時です。
一方でネコちゃんは高いところに上ったり下りたりするときにバランスをとるためにしっぽを使っています。
また、ワンちゃんと同じように感情表現や防寒としてもしっぽを使っています。
*しっぽを垂直に立てる
甘えたい時やごはんが欲しい時にこうなります。
*しっぽをパタンパタンと振る
ご機嫌でリラックスしている時です。
*名前を呼ぶとピクピクとしっぽの先を振る
一応愛想で返事をしてくれています。めんどくさいのかもしれません。
*しっぽをブワッと膨らます
驚いた時や、威嚇している時です。
*しっぽを足の間にはさむ
降参や服従を示しています。
ワンちゃんやネコちゃんのしっぽの動きと気持ちの関係を理解すると、より一層コミュニケーションが取れますね。