歯は命

犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

皆さんのワンちゃんが小さな頃に、絨毯やフローリングの上に小さな白い三角形の欠片を見つけたことはありませんか?

それ、ワンちゃんの乳歯かもしれません🦷

ワンちゃんの乳歯は生後20日頃に下の切歯から生え始め、生後2ヶ月程度までに前臼歯や犬歯が生え揃います。

乳歯の生えている期間は短く、生後4ヶ月頃から永久歯に生え変わります。

先ず、下の切歯→上の切歯、次に生後5ヶ月頃に下の前臼歯→上の前臼歯、生後7ヶ月頃に下の犬歯→上の犬歯と生え変わり、この頃には乳歯にはなかった奥臼歯も生えています。

この時、ワンちゃんは口の中がムズムズするため、口をクチャクチャしたり、与えたおもちゃをいつもより噛むようになります。

筆者の管理が悪いのですが、この時期玄関の靴をボロボロになるまで噛まれたことが思い出されます😅

乳歯の生え変わりの時期は歯磨きにトライする絶好のチャンスです。

口の中のムズムズを紛らわすと共に、小さい頃から歯磨きの習慣をつけることができます。

歯磨きに慣れておくと、永久歯に生え変わった後も歯周病の予防に役立ちます。

歯周病は人でも気をつけるべき病気ですが、ワンちゃんにとっても深刻です。

歯に堆積した歯垢は細菌のかたまりです。

堆積した歯垢は数日で口内のカルシウムと結び付き歯石となります。

この歯石が歯茎を腫れさせる歯肉炎の原因となります。

また歯肉炎が進行すると、歯を支えている歯周組織に炎症を起こす歯周炎になります。

更に病気が進行すると顎の骨の一部が溶け、歯が抜け落ちることとなります。

顎の骨の一部が溶けるということは骨が脆くなっているということですので、下顎を骨折する場合もあります。

一見関係ないようにも思いますが、歯の根本の炎症で膿がたまると頬っぺたが腫れ、歯茎からではなく頬っぺたから膿が排出されることもあります。

他にも口内の細菌が原因で感染性の心臓病や肝炎、腎炎、骨髄炎等の病気を引き起こすことがあります。

いずれも亡くなってしまうリスクもあり得る病気です。

一度、歯周病になると、治療は麻酔が必要な場合もあり大変です。

シニアのワンちゃんの場合には麻酔ができないことも十分あります。

普段から歯磨きの習慣をつけて予防をすることが大切です。