中国犬事情

犬服のオーダーメイド専門店《わんわんテーラー》です。

  

今日はお国が変わればの中国でのペット事情をお話ししてみたいと思います。

中国ではかつて毛沢東の時代(1966-1976)にペットの飼育は「贅沢」だということで禁止されていました。

これを踏襲し、多くの都市が1994年まで犬の飼育を禁止していました。

1994 年に北京市で登録料 5,000元(約 7 万 円)、年間登記料2,000元(約3万円)を払えば原則的に犬の飼育はOKとなりましたが、一般市民にとっては非常に高価なものでした。

2003 年にはこの規制が大幅に緩和され、犬の登録料は5分の1、登記料は4分の1になったことで徐々に変われるペットの数が増えてきました。  

現在では飼育されているペットの数は犬が5429万頭、猫が5806万頭と両方合わせて1億頭を超えています。

ペット経済市場も約9兆円と言われていて、日本での市場規模は1.8兆円(2021年度)ですので、急成長を遂げている大きな市場です。

北京、上海、広州、深玔(シンセン)の四大都市を中心とした経済発展している都市部では4割の人が何らかのペットを飼っていると言われています。

年齢的には20~35歳くらいの若い世代が飼育者の7割を、そのうち女性が88%を占めています。

近年の中国では所得が増え続けている上に結婚をしない(できない)人が増えており、その単身者が癒しやパートナーとしてペットを飼うことが多いようです。

また、近年まで一人っ子政策が行われていたため、子供が親元から離れるタイミングでペットを飼い始める人も多いと言われています。

中国では以下の様にペットを家族に迎えることがほとんどです。

ペット市場

かなりの数の生体販売業者が集中している市場が存在します。

そこでは犬猫だけでなくエキゾチックアニマルなど様々な動物が販売されています。

ペットショップ

昨今主流な入手方法となってきましたが、日本と同じようにペットショップで販売されています。

ブリーダー

特定の犬種を繁殖しているブリーダーから購入します。

衛生面や愛護面でしっかり管理されているブリーダーだけでなく悪質なブリーダーの存在も問題となっています。

譲渡会

民間の愛護団体から譲り受けます。

日本と同じようにボランティア団体によって運営されており、定期的に保護犬猫の譲渡会が開催されています。

インターネット(ECサイト)

インターネットによる生体販売があります。

犬や猫をペットボックスと呼ばれる箱に入れて宅配業者が購入者に届けます。

中には動物(犬、猫など)は選べても種類や年齢、毛の色や性別は選べない「福袋サービス」と呼ばれるような商品を扱う販売業者もあり、国内外からも問題視されています。

日本ではインターネット上での生体販売は禁止されていますので少し驚いてしまいますね。

次回、機会があればワクチンとか予防接種や獣医などの実態についても記載してみたいと思います。